組み立ての日の午前中
(後祭ですので7月19日)


2本の立派な松が到着。

どちらも、30年もの(樹齢30年) どちらが
当たっても立派な松だ。

松取り式と言ってお隣の南観音山の代表と
我ら北觀音山の代表がくじ引きで松を選ぶ。
くじを引く前に、じゃんけんで勝った方が
先にぐじを引く
 
いったいこの状態からどうやって
大きな松の木を櫓に差し込むのか?
下の写真で説明しますが松を持ち上げ
るのではなく櫓を横倒しにするのだ。
一の枝から12mの長さに切って楔を
かませる様に加工する。この長さは
路地にある電線(高圧電線)に松の枝が
当たらない為の工夫なのである。
 

櫓の向こう側にはてこの原理を利用
する為に長い柱が組み込まれる。
櫓に長い長いロープを縛り付けて
引っ張る準備をする。

このロープを引っ張る事はその年の
無病息災の意味もあって
町内の人たちは毎年ロープを
引っ張るのを楽しみにしている。


北觀音山(櫓の状態)を横倒しにして
松を差し込む。

 
先ほど櫓を横倒しにした逆方向に
大勢の人がロープを引っ張れば
この松の木が起き上がると言う原理だ。
約17mの松を差し込んだ櫓が少しずつ
立ち上がって行く姿は実に雄大なものだ。

解りやすく図面で説明するとこうなる。